ルーク・ウォルトンHC就任 レイカーズの歴代ヘッドコーチ ベスト5
ルーク・ウォルトンはレイカーズで名将となるか!?
ロサンゼルス・レイカーズの新しいヘッドコーチにルーク・ウォルトンが就任することが決まり、ファンの間では期待が高まっています。通算16回のリーグ優勝を誇る名門レイカーズですが、近年は低迷が続き、コービー・ブライアントも引退してしまいました。ウォリアーズのアシスタントコーチとして貴重な経験を積んできたルーク・ウォルトンですが、ついにヘッドコーチとしての手腕が試される時がやってきました。長い歴史を持つレイカーズでは、これまで多くの名将がチームの指揮を執ってきました。王朝時代を築いたコーチ、名選手たちを束ねてきたコーチ、殿堂入りを果たしたコーチ、選手だけではなく、ヘッドコーチも優秀な人材を輩出しました。果たしてウォルトンはかつての名将と肩を並べるような栄光を、再びレイカーズにもたらすことができるでしょうか。今回はそんなレイカーズで指揮を執った優れたヘッドコーチを紹介します。
ロサンゼルス・レイカーズ 歴代ヘッドコーチ ベスト5
5. ポール・ウェストヘッド (1979-1981)
- ポール・ウェストヘッド Paul Westhead
- 通算 3年 161試合 111勝 50敗 勝率.689
- NBA優勝 1回
- カンファレンス優勝 1回
NBAとWNBAの両方で優勝を経験した唯一のヘッドコーチ。ESPN Films 30 for 30 "Guru of Go" は、彼の特異なコーチキャリアを振り返る秀逸なドキュメンタリーです。レイカーズでは1979年に前任のジャック・マッキニーが交通事故のため、ウェストヘッドが急遽ヘッドコーチに就任。カリーム・アブドゥル・ジャバーやルーキーのマジック・ジョンソンらを擁して、見事1年目でNBAチャンピオンに輝きました。"The System"と呼ばれるランアンドガンのスタイルは、ロヨラ・メリーマウント大学 (NCAA)、フェニックス・マーキュリー (WNBA) でも継続され、それぞれの舞台で成功を収めました。
4. ビル・シャーマン (1971-1976)
- ビル・シャーマン Bill Sharman
- 通算 5年 410試合 246勝 164敗 勝率.600
- NBA優勝 1回
- カンファレンス優勝 2回
選手時代は50年代のボストン・セルティックス黄金期を支えた名ガードで、1971年にレイカーズのヘッドコーチへ就任しました。当時のレイカーズは、ウィルト・チェンバレン、ゲイル・グッドリッジ、ジェリー・ウェストといった選手が主力で、1971-72シーズンは33連勝という驚異的な記録を作りました。その年はNBA優勝も果たし、シャーマンは最優秀ヘッドコーチ賞に選ばれています。あのウィルト・チェンバレンをチームプレーヤーに徹するようコントロールした手腕は見事です。
3. ジョン・クンドラ (1948-1959)
- ジョン・クンドラ John Kundla
- 通算 11年 725試合 423勝 302敗 勝率.583
- NBA優勝 5回
ミネアポリス・レイカーズ時代に5回の優勝を成し遂げたリーグ創成期の名称です。長い歴史を持つレイカーズの初代ヘッドコーチとして、フランチャイズ史上、重要な人物のひとりです。また、NBA50周年記念 史上偉大なコーチ10人にも選出されており、1995年にはバスケットボール殿堂入りを果たしています。
2. パット・ライリー (1981-1990)
- パット・ライリー Pat Riley
- 通算 9年 727試合 533勝 194敗 勝率.733
- NBA優勝 4回
- カンファレンス優勝 7回
ショータイムと呼ばれた80年代のレイカーズで黄金時代を築き上げました。マジック・ジョンソン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ジェームズ・ウォージーを擁したチームを長年に渡り指揮し、ボストン・セルティックとのライバル対決はリーグ全体を盛り上げました。レイカーズのヘッドコーチを退いた後も、ニューヨーク・ニックスやマイアミ・ヒートを率いて常に優勝争いを演じてきました。現在はマイアミ・ヒートの球団社長を務めていますが、史上屈指のカリスマ性を持つ優れたコーチでした。
1. フィル・ジャクソン (1999-2004, 2005-2011)
マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペンらを擁してシカゴ・ブルズを6度のNBAチャンピオンに導いた後、1999年にレイカーズのヘッドコーチに就任。就任前のチームはシャキール・オニールやコービー・ブライアントらが主力で、毎年優勝候補に挙がるものの、なかなかNBAファイナルにも進出できない状況でした。トライアングル・オフェンスをレイカーズにも導入したフィル・ジャクソンは、就任わずか1年目で優勝を達成し、そこから3連覇の偉業を成し遂げます。その後、シャックの移籍もあり、コービー主体のチームへと変化し、フィル・ジャクソンも一度はレイカーズを去りますが、2005年にもう一度ヘッドコーチとして戻ってきます。パウ・ガソルも加わったチームは、2008-2009シーズン、2009-2010シーズンと連覇を達成。再びレイカーズに王朝時代をもたらしました。ブルズ時代を含め、歴代最多のNBA優勝11回は、彼のヘッドコーチとしてのキャリアを伝説にしました。