NBAプレーオフの歴史的アップセット!ファーストラウンドで本当にあった驚きの番狂わせベスト5
誰も予想しなかった番狂わせがプレーオフを盛り上げる!
現在、プレーオフのファーストラウンドが進行中ですが、今年は上位シードがシリーズ勝利、もしくはリードといった展開で、今のところアップセットの気配はなし。過去のプレーオフを見ても、レギュラーシーズンで好成績を残したチームや、ホームコートアドバンテージを持つチームが有利なことは明らかです。しかし、過去にはとんでもない番狂わせを演じて、今もなお、ファンの記憶に残っているチームがあります。負けたチームにとっては思い出しなくない記憶なわけですが、誰も予想しなかった番狂わせはプレーオフを大きく盛り上げます。
ファーストラウンド限定 歴史的アップセットを演じたチーム ベスト5
5. ニューヨーク・ニックス (対マイアミ・ヒート 1998)
- #8 ニューヨーク・ニックス (27勝23敗)
- #1 マイアミ・ヒート (33勝17敗)
マイケル・ジョーダンが引退、そしてロックアウトの影響で短縮となったこのシーズン。ティム・ハーダウェイやアロンゾ・モーニングを擁する優勝候補のヒートと、レギュラーシーズンはなんだか噛み合わずに期待外れだったニックスとの因縁対決。最後はアラン・ヒューストンのジャンプシュートで劇的な勝利を手にしたニックス。その後も快進撃を続け、ラトレル・スプリーウェルやマーカス・キャンビーの活躍もあって、第8シードながら奇跡的にNBAファイルへ進出しました。
4. ニュージャージー・ネッツ (対フィラデルフィア・セブンティシクサーズ 1984)
- #6 ニュージャージー・ネッツ (45勝37敗)
- #3 フィラデルフィア・セブンティシクサーズ (52勝30敗)
シクサーズは前年の王者で、モーゼス・マローン、ジュリアス・アービング、モーリス・チークスらの主力は健在。対するネッツは、マイケル・レイ・リチャードソン、バック・ウィリアムズをはじめ、ランアンドガンとバランスのとれた得点源でシクサーズに対抗。ネッツにとって、第1戦、第2戦はアウェイでしたが、最初の2戦に見事勝利します。ところがホームに移った、第3戦、第4戦と痛恨の敗北。最後の第5戦はネッツにとってアウェイでしたが、最終的にこれに勝利したわけです。ホームコートアドバンテージを乗り越えたシリーズでした。
3. メンフィス・グリズリーズ (対サンアントニオ・スパーズ 2011)
- #8 メンフィス・グリズリーズ (46勝36敗)
- #1 サンアントニオ・スパーズ (61勝21敗)
チームと地元ファンが一体となって掴んだ勝利でした。レギュラーシーズンで61勝を挙げたスパーズでしたが、新興勢力のグリズリーズを前に大苦戦。グリズリーズは、マーク・ガソル、マイク・コンリー、トニー・アレンら、現在もチームに残る主力がいる中に、特にザック・ランドルフのプレーぶりは神がかっていました。ザック神。地元メンフィスのファンの熱狂ぶりも話題になりました。とにかく手に汗握るゲーム展開が続いたシリーズでした。
2. デンバー・ナゲッツ (対シアトル・スーパーソニックス 1994)
- #8 デンバー・ナゲッツ (42勝40敗)
- #1 シアトル・スーパーソニックス (63勝19敗)
ディケンベ・ムトンボがコートに倒れて、勝利の喜びを爆発させるシーンはあまりにも有名です。ソニックスはゲイリー・ペイトン、ショーン・ケンプが元気いっぱいでしたが、まさかのファーストラウンド敗退。ムトンボのゴール下のディフェンスはもちろんですが、ロバート・パックの流れを変えるビッグプレーもチームに活力を与えました。このシリーズは第8シードが第1シードを打ち破る初めてのケースとなり、同じケースは2015年までに5回起きています。
1. ゴールデンステイト・ウォリアーズ (対ダラス・マーベリックス 2007)
- #8 ゴールデンステイト・ウォリアーズ (42勝40敗)
- #1 ダラス・マーベリックス (67勝15敗)
これほど盛り上がったシリーズがあったでしょうか。マブスはMVPを受賞したダーク・ノウィツキーを中心に、レギュラーシーズンでは67勝15敗と圧倒的な勝率を記録しました。優勝にもっとも近いと思われていたマブスでしたが、誰も予想しなかった大激戦のシリーズ展開に。結果は、バロン・デイビス、スティーブン・ジャクソン、ジェイソン・リチャードソンらを中心としたウォリーズが歴史に残るアップセットをやってのけたのです。マブスは頼みのノウィツキーも抑えられ、シリーズを通してウォリアーズの勢いにチームが飲み込まれてしまったシリーズでした。今のウォリアーズとは違った面白さが、この時代のウォリーズにはありました。